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矢谷古墳
概要
三次盆地南縁(なんろく)の丘陵上にあり、四隅突出型墳丘墓(よすみとっしゅつがたふんきゅうぼ)を2基合わせたような特異な形をした墳丘墓で、全長18.5mの規模です。埋葬施設は木棺(もっかん)7基・箱式石棺(はこしきせっかん)2基・土壙(どこう)など計11基があり、中心埋葬施設と考えられる最も大きい木棺からはガラス小玉・碧玉製管玉(へきぎょくせいくだたま)が出土しています。また、墳丘上からヤリガンナや刀子などが出土しています。
また、墳丘上や周溝内から鼓形器台(つつみがたきだい)・壺(つぼ)・甕(かめ)や吉備(きび)(岡山県)南部が中心の特殊器台・特殊壷の土器類が出土しています。
この墳丘墓は、古墳出現前における墳墓のあり方(葬送儀礼)を示すとともに、地域社会のあり方、吉備と出雲との交流関係を示す重要な墳墓です。
矢谷古墳発掘調査の様子(松ケ迫遺跡群発掘調査報告書より)
基本情報
名称:矢谷古墳
よみがな:やだにこふん
指定:国指定
種別:史跡
所在地:三次市東酒屋町
指定年月日:昭和54(1979)年3月13日
関連情報
矢谷古墳 国指定文化財等データベース(文化庁)<外部リンク>
広島県の文化財ー矢谷古墳(広島県教育委員会)<外部リンク>
地図の読み込みに関する問題が発生したとき<外部リンク>