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稲生物怪録

ページID:0003524 更新日:2022年10月17日更新 印刷ページ表示

概要

稲生物怪録は、江戸時代中期の三次を舞台に、主人公稲生平太郎をおどかしに魔王・物怪たちがやってくるといった、不思議な出来事をつづった物語です。物語には、多くの妖怪が現れ超自然の現象が描かれる一方で、実際に三次に存在する場所や、平太郎をはじめ当時三次に実在した人物が登場します。

この作品は、伝えられる過程で、絵本や絵巻などさまざまな形態の作品を生み、それにつれて物語の内容自体も微妙に変化していきます。

今日では、日本各地に広く伝えられていますが、いつ、だれが作成したものか、最初どのようなタイトルであったのかなど、いまだ明確でなく、謎の多い作品です。

稲生物怪録に関する指定文化財

説明 基本情報
稲生物怪録絵巻(堀田家本)
物語の中から地名や時代、主人公の姓など具体性を消し、昔話風の物語として作られています。
この系統の絵巻はあまり現存していません。
名称:稲生物怪録絵巻(堀田家本)
よみがな:いのうもののけろくえまき(ほったけぼん)
指定:市指定
種別:重要文化財
所在地:三次市三次町
指定年月日:平成7(1995)年4月21日
稲生物怪録(吉祥院本)
平田篤胤が関与した書写本に『稲生物怪録』のタイトルが用いられ、このタイトルの方が知られるようになります。
名称:稲生物怪録(吉祥院本)
よみがな:いのうもののけろく(きちじょういんぼん)
指定:市指定
種別:重要文化財
所在地:三次市三次町
指定年月日:平成7(1995)年4月21日
稲生物怪録(吉田家本)
作品中にはタイトルを欠いていますが、箱書きには『稲生武太夫一代記』と記されています。
名称:稲生物怪録絵巻(吉田家本)
よみがな:いのうもののけろくえまき(よしだけぼん)
指定:市指定
種別:重要文化財
所在地:三次市三次町
指定年月日:平成8(1996)年4月25日
三次実録物語の画像
体験談の形式で記された作品(稲生家の旧蔵本)。平太郎が「武太夫」と名乗った後年に自ら執筆した事実談とされてきましたが、実在しない弟が登場するなど、創作であることが判明しています。
戦禍により1点しか存在していません。
名称:三次実録物語
よみがな:みよしじつろくものがたり
指定:市指定
種別:重要文化財
所在地:三次市三次町
指定年月日:平成8(1996)年4月25日

関連情報

《稲生物怪録》ー三次の妖怪物語ー(三次もののけミュージアム)<外部リンク>
「稲生物怪録」と「稲亭物怪録」(みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館))<外部リンク>

三次市の文化財の紹介