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奥家住宅
奥家住宅の歴史
奥家住宅は,三次市吉舎町に所在する民家です。当家所蔵文書によれば,奥家は丹波国の武士の出自で,天正年間の頃,この地方に移り住んだのが初代とされています。いくつか居を移した後,宝永年間に現在地に屋敷を構えました。屋号を「岡垣内」とし,江戸時代末期にはこの地の庄屋を務めていました。
建物の特徴
接客空間であるザシキは,杉の面皮柱を用いていわゆる数奇屋風としつつも,内法には長押を廻して格式を保つなど,趣向を凝らした造りとなっています。縁を介して望む南庭もすばらしい景観となっています。一方,土間の上部には太い小屋梁が五重に組まれていて,大変見応えがあります。
また,背面に建つ土蔵は,入口が主屋内の板間に面していて,いわゆる内蔵型式となっています。農家でありながらこのような内蔵をもっているのは,この地方では珍しいと言えます。
基本情報
名称:奥家住宅
よみがな:おくけじゅうたく
指定:国指定
種別:重要文化財
所在地:三次市吉舎町
指定年月日:昭和53(1978)年1月21日
関連情報
パンフレット[PDFファイル/3.64MB]
奥家住宅 国指定文化財等データベース(文化庁)<外部リンク>
広島県の文化財ー奥家住宅(広島県教育委員会)<外部リンク>