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若宮古墳
概要
前方後円墳
全長37.4m
後円部の直径22.7m、高さ3m
前方部の幅15.8m、高さ1.5m
墳丘では葺石が確認されているが、埴輪の存在や埋葬施設については明らかではありません。
市街地の南側に広がる標高約180mの低い丘陵上に位置する花園古墳群(25基)の主墳と考えられています。
若宮古墳は、三次地域では少ない典型的な前方後円墳です。後円部径と前方部長の比が一対一に近い数値を示す整った形態を呈し、前方部は狭長で低平です。未調査で、出土遺物も確認されておらず、現状では時期を特定できませんが、三次地位では最も早く、前期に築造された前方後円墳の可能性があります。
古墳時代
3世紀中頃から7世紀にかけて、日本列島の各地で多くの古墳が築造されたことから、古墳時代と呼ばれています。この時代は、日本列島各地の首長(王)が、ヤマトの政権(大王)と政治的な連合を結び、前方後円墳を頂点に同じ葬送儀礼を共有したと考えられ、古墳が単なる墓にとどまらず、政治や会社を維持するために大切な役割を果たしたと考えられています。
古墳は周溝(濠)に囲まれ、葺石・埴輪などの外表施設を構えた墳丘(盛土)に、埋葬施設を設け、多種多様な副葬品とともに死者を埋葬したものです。
古墳は、墳丘の形態や埋葬施設・副葬品等の変化を目安に、前期・中期・後期と終末期に区分されています。
三次市には古墳がいっぱい!
日本列島に古墳は約16万基確認されています。(平成24年文化庁調べ)この内、広島県には約1万2千基近く(全国6位)があり、その約3分の1の約4000基余りが三次市にあり、全国的にも古墳が多い自治体の一つといえます。
基本情報
名称:若宮古墳
よみがな:わかみやこふん
指定:県指定
種別:史跡
所在地:三次市十日市
指定年月日:昭和32(1957)年9月30日
関連情報
広島県の文化財 - 若宮古墳<外部リンク>