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新春を迎え、謹んで年頭のごあいさつを申し上げます。
市民の皆様におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。これまで、市政の推進に深いご理解と温かいご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
昨年4月の市長選挙におきまして、市民の皆様から2期目のご負託をいただきました。皆様が大事に受け継いでこられた「ふるさと 三次」のさらなる発展に向け、皆様のご期待と責任の大きさを強く感じております。
昨年は、G7広島サミットが開催され、世界中が「HIROSHIMA」に注目しました。広島サミット期間中、本市の特産物が食材に活用されるとともに、本市出身の人形作家・奥田小由女さんと、夫の日本画家・(故)奥田元宋さんの作品が展示され、奥田小由女さんがウクライナの平和を祈った作品などを説明される機会もありました。また、本市では「カーネクスト presents 第9回WBSC女子野球ワールドカップ・グループB」が開催され、市民の皆様、大会関係者やボランティアスタッフなど、みんなで一緒に作り上げた大会として感動をもたらし、女子野球の素晴らしさや三次の魅力を多くの方に知っていただきました。さらに、本市の拠点性や魅力を認識していただいた成果として、三良坂産業団地への企業進出、大型商業施設やホテルの開業、各地域の商店街等への出店など、民間企業等の活動が活発化し始めています。
これらの成果を今後につなげていくため、市内外に対して、三次の魅力である素晴らしいモノや人を積極的に発信し、まちの魅力と市民の想いを高める共創のシティプロモーションを進めていきます。また、広島広域都市圏や備北圏域などの自治体間の連携を深め、それぞれの自治体の魅力ある地域資源をつなぎ合わせ、あるいは足らないものを補い合い、地域と地域,人と人がつながるまちづくりをさらに加速化していきたいと考えています。
本年は、合併から20年という節目を迎え、新たな総合計画である「第3次三次市総合計画」に基づくまちづくりがスタートする年となります。この総合計画は本市の未来を拓く指針であり、まちづくりの最も基本となる計画です。これまで、本市に関わる多くの方々が、三次の未来を思いながら議論を積み重ね、計画づくりを進めてきました。市民や事業者などまちづくりに関わる全ての方々とこれまで以上に力を合わせて、将来のありたい姿の実現に向けて、共創のまちづくりに取り組んでいきます。
また、三次市長期財政運営計画のもと、健全な行財政運営と市民生活の利便性向上との両立をめざした事業を実施していきます。10年後も「住み続けたいまち」として、現在そして将来の市民の皆様が安心して暮らせるよう、市立三次中央病院の建替えに向けた基本計画の策定を進めます。そして、備北地区消防組合の事業として、浸水想定区域に立地され、老朽化が進んでいた消防本部・三次消防署の移転事業などに、計画的に取り組んでいきます。
皆様が大事に受け継いでこられた「ふるさと 三次」のため、事業者や市民の皆様とともに、私たちが暮らす地域の未来につながる施策を推進し、本市の元気づくりに全力で取り組んでまいりますので、本年も変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。
本年が皆様にとりまして幸多き年となりますよう、心から祈念申し上げます。
令和6年1月 三次市長 福岡 誠志