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中学生まちづくり作文の取り組み
三次市では、平成18年度に市民と市議会、市役所がお互いに助け合いながら、まちづくりのために行動することなどを定めた「三次市まち・ゆめ基本条例」を制定し、市民がしあわせになるまちづくりを進めています。
令和7年度に実施した『まち・ゆめ基本条例検証委員会』における本条例の検証の結果、下記の意見提言を受けたことを踏まえ、まちづくりへの関心を高めるきっかけとし、子どもたちのまちづくりに対する考え方を知ることを目的に、平成29年度から市内中学生対象に実施してきた「中学生まちづくり作文」の募集を継続実施しています。
三次市・まち・ゆめ基本条例検証委員会意見提言
(令和7年度 条例への意見より抜粋)
「三次市のまちづくりの未来を担っていく子どもたちへは、小学生のうちから学校の授業でこの条例について学習する時間を作り、地域の人たちがそれぞれの地域で様々な行事や活動を行っていることを伝えてください。また、子どもたちが、将来三次市がどんなまちになったら良いか考える機会を作ってください。そして、子どもたちが考えたことを実現するにはどうしたら良いか、関係する大人たちを含めた議論を進めてください。 」
表彰作品紹介
応募作品の中から、優秀作品として表彰された作品をご紹介します。
令和7年度
応募作品数:71作品(1年生:43作品/2年生:13作品/3年生:15作品)
1年生の部
三次市立三良坂中学校 横山 海晴(よこやま かいせい)さん 『三良坂町の伝統と優しさ』
私が住んでいる三良坂町は、登下校のときに見守りをしてくださる方達や声をかけてくださる方達が多い、人が「優しい」町です。
そして、地域の方達との触れ合いも多い町です。私たちの学校では、菊づくりというボランティア活動がありますが、地域の方々に作り方や植え替えの仕方などを教わります。また、小学生のときには、沖江田楽という伝統芸能も教えていただきました。
その他にも、テレビや新聞などでたくさん取り上げられる有名なお店もあるし、祇園祭という行事もあります。このように、有名な飲食店がありお祭もあり、何よりも優しい方達の多い町、それが三良坂町です。
一方で、服などを買うときは少し遠いところまで行かなければなりません。また、ゲームセンターなどの遊べるお店がありません。だから、店が増えてくれれば何でもそろう、子どもも大人も楽しめる町になるのに、と思うときもあります。
色々な思いもありますが、私は、まずは、菊づくりのようなボランティア活動や祇園祭のようなお祭りなどの伝統的な活動や行事を持続していきたいと思い、積極的に参加しています。なぜなら、持続しなければ楽しいことがどんどん減ってしまうからです。
菊づくりのボランティア活動は、小学生と一緒に行います。一緒に行うことで、さらに次の小学生につなげることができます。
現在、総合的な学習の時間で三良坂町を紹介するパンフレットを作っています。私は、パンフレットで、三良坂町の伝統や人の優しさを伝えていきます。
これからも、三良坂町が菊の花でいっぱいになるように、小学生たちと一緒になってがんばっていこうと思います。
そして、私も、地域の方々のように優しい、人になろうと思います。
2年生の部
三次市立君田中学校 上野 莉沙(うえの りさ)さん 『地域の課題とその解決のために必要なこと』
私が暮らしている地域では、高齢化が進み子供が少なくなっていることが大きな課題となっています。その影響で、来年には君田中学校が閉校して私達二年生は三次中学校に通うようになります。君田小学校、保育所もだんだん人が少なくなってきています。そして地域の祭りや行事をする回数が減ったりしています。
私は、こうした課題を解決するためには、若い人が「地元に戻りたい。」「また戻ってきたい。」と思えるようなまちづくり、環境づくりが必要だと思います。そのために、子供達や大人全員が楽しめる行事を開催したり、君田の自然や歴史を紹介したりしたら良いと思います。さらに、君田にはたくさんの特産品があるのでその特産品を三次のスーパーで売ったりしてみるのも良いと思います。
君田には空き家や古い建物があるのでそれを利用して、新しい取り組みを進めていくことも良いと思います。
また、高齢者と若者が交流し、支え合えるコミュニティーづくりも大切だと思います。地域のイベントや交流の場を増やすことで、若者と高齢者のつながりが強まり、お互いに助け合う関係が生まれます。こうした関係性で、地域の皆の和を深められ、地域の安心・安全を支えることにもつながります。また、イベントなどを開催する中で、自然と助け合いや信頼関係が生まれるのではないかと思います。
私は、地域の課題を「他人ごと」ではなく「自分ごと」として考えることが大切だと感じています。一人の力では変えられないし、限界があるかもしれませんが、地域の人たちが協力し合えば、必ず良くなるし、今までと違う地域が出来ると思います。地域の未来のために工夫することで、明るい未来をつくることができると思います。
3年生の部
三次市立川地中学校 重丸 凌諒(しげまる りょうすけ)さん 『なくしたくないふるさとの町』
皆さんの住んでいる町はどんな町ですか。私の住んでいる町は、自然が豊かで、地域と学校との関わりが強い町です。例えば、小学校では地域の方と一緒にエコ石鹸作りや米作り、花いっぱい運動、しめ縄作りなどをしています。私が最も印象に残っているのは米作りです。なぜなら、田植え機やコンバインに乗り、運転する体験ができたからです。小学生の私に丁寧に教えてくださった地域の方の姿は今でも心に残っています。学校行事以外にも、放課後子供教室では、地域の方が、先生をしてくださいます。私たちを近くで見守ってくださり、あたたかな安心感があったことを覚えています。
学校外でも、私が暮らす青河の町では、古くからホタル祭りが行われています。オープニングでは小学生が伝統のホタル太鼓を演奏します。地域の方に大変喜んでもらえ、嬉しかったことを覚えています。そして演奏が終わった後の片付けを卒業生が手伝ったりもします。このホタル太鼓の練習には地域の方が協力してくださっています。小学生の時は、地域の方が朝早くから指導してくださることは当たり前だと思っていました。しかし、今となっては地域の方が指導してくださることは当たり前ではなく、貴重なことだったのだと思います。地域の行事などを通して、地域や学校がつながっているのだと思います。
こんなにも地域の方との関わりが深く素敵な町ですが、あと数年でこの町から学校がなくなるという計画が立てられています。私はこの地域ならではの行事や伝統を失いたくはありません。地域とつながる良さやかけがえのなさに気付かせてくれた学校もなくなってほしくありません。この町の魅力を再認識し地域を活性化させるために、まずは一人ひとりが考えることから始めてみませんか。
三次市立吉舎中学校 松島 翔空(まつしま とあ)さん 『私も達成できるSDGs!』
SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された、2030年までの達成を目指す国際社会の共通目標です。環境、社会、経済、自然等に関する17の目標の中で、私達にもできることが二つあります。
それは、11の「住み続けられるまちづくりを」15の「陸の豊かさを守ろう」です。
小中合同クリーン作戦という、地域の一斉清掃ボランティアに参加しました。小学校の頃から参加し続けたことから、落ちているゴミが減ってきていることに気づきました。ボランティアに参加することで、一人一人がポイ捨てをしないよう意識したり、ゴミを見つけたら拾う人が増えたりしたからだと思います。住み続けられるまちを、自分たちでつくろうとする意識が、まちの豊かさを支えていると感じました。また、現在吉舎中学校では花植えボランティアという吉舎町のみんなで花を植え、町を豊かに、そして、地域の人たちとの交流も大事にしていこうという活動をしています。これは、交流をすることで「住み続けられるまち」を自分たちでつくっていくこと、花を植え、その花を町中に配布することで「陸の豊かさ」を守ることに繋がります。これらのボランティアは、SDGsの目標2つの、どちらも達成できる素晴らしい活動です。
私は花植えボランティアを主催している生活保健委員会に所属しています。花植えボランティアは、
「地域の人との交流を大事に、それでいて町も色鮮やかにしていこう。」
という目標を持って主催しています。年々参加する人数も増え、町も豊かで華やかになってきています。
持続可能な社会を実現するために、まずは自分の住んでいるまちと心を通じ、まちを豊かにしていこうとすることが大切です。次の世代が楽しく生活できるように、このまちを共に守っていきましょう。








