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所信表明

市長
1 はじめに
 本日,平成27年第1回三次市議会臨時会を招集いたしましたところ,議員各位にはご多用の中,ご参集を賜り厚くお礼を申し上げます。
 本年度の施政方針は3月議会で述べさせていただきましたが,お許しをいただきましたので,私の向こう4年間の市政推進に当たっての基本的な考え方や所信の一端を申し上げ,議員各位のご理解とご協力をお願いするものであります。
 私は,4月19日に告示された三次市長選挙において,無投票という形で市民の皆様から信任をいただき,引き続き,今後4年間の市政を担わせていただくこととなりました。
 無投票による再選は,市民の皆様に私の1期4年間の取り組みを評価していただいたこと,また,今後の市政運営に対する期待感の表れと受けとめており,市長としての果たすべき責任の重さに改めて身の引き締まる思いであります。
 私は,これからの地方自治は,市民の皆様と市役所が共に汗して,知恵を出し合い,行動していくことでしか成り立たないと考えております。第2次総合計画にもありますように,市が市民の皆様と情報や目的を共有し,信頼しあい,対等な立場でともにまちづくりに取り組む,「参加」と「行動」を基本とした「ぬくもり」と「協働」のまちづくりを実現していかなければなりません。
 このような思いを根底において,2期目に当たっても,「対話」,「次の世代にツケをまわさない」,「改革に終わりなし」の三つを基本姿勢とし,本市のさらなる飛躍をめざして,市民生活最優先の市政を,「これからもまっすぐ,ひたすら実行」していく所存であります。
 議員各位並びに市民の皆様におかれては,引き続き,ご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2 重点方針
 さて, 国においては,「地方創生」を内政の最重要課題に掲げ,政府一丸となって人口減少に歯止めをかけるとともに,東京圏への一極集中を是正し,活力ある地域社会の創出をめざした施策を強力に推進されているところです。
 本市においても,人口減少・少子高齢社会に真正面から向き合い,市民のしあわせな生活を守り,課題解決に向けた取組を着実に実行していく中で,本市の新たな可能性を創り出していくために,第2次総合計画を策定し,「5つの取組の柱」と「4つの挑戦」を軸に施策の展開を行っているところであります。
 2期目を迎えた私の最大の責務は,国が進めている「地方創生」の諸施策を最大限活用させていただきながら,第2次総合計画を着実に実行することにより,市政をさらに「躍進」させることであります。なかでも子育て支援と定住対策は,もっとも急がなければならない取組であります。

(子育て環境日本一)
 私は,子育て世代に選ばれるまちをめざしていくことが,人口減少を緩和し,元気で笑顔のあふれる本市のまちづくりにつながっていくと考えており「子育て日本一」をめざして,次の3点を実行します。
 まず1点目は,保育料を2人目はすべて半額,3人目からはすべて無料にします。子育て家庭の経済的負担の軽減を図り,子どもを安心して生み,育てやすい環境を整備していきます。
 2点目は,0歳児保育や夜間保育に加え,病児保育を行い,子育て世代の多様なニーズに応え,働きやすい環境整備を進めます。
 3点目は,不妊治療の全額補助を行い,不妊治療を受けるご夫婦の経済的負担の軽減を図り,子どもを産みたい方が産めるような環境づくりを推進します。
 この3点を実行することで,妊娠・出産・子育ての負担を軽くし,子育てをしっかり応援していきます。

(定住対策)
  このような子育て支援は,若い世代の定住対策にもつながってきます。また,3月の中国やまなみ街道全線開通により,中国地方の結節点としての本市の拠点性は格段に向上しました。これを活かした通勤圏の拡大や空港へのアクセス向上による利便性の向上,安心の医療体制など,中山間地の未来を拓く拠点都市としての魅力に加えて,美しい風景,豊かな自然環境など,若者の田園回帰の流れを受け止める「ちょうどいい田舎まち」でもある本市の魅力を強力に情報発信していきます。
 また,支所ごとに住民自治組織等と協働して,空き家情報の把握や移住者の受け入れ・フォロー,地域情報の発信などを担う継続性のあるネットワークづくりを行っていきます。そして,地域の皆様とともに地域の魅力を活かした特色と個性のあるまちづくりを積極的に展開してまいります。さらに,地域おこし協力隊事業や新たな婚活事業を実施するとともに,都市部に住む移住希望者や若者とふるさとを結び,定住につなげていく施策を展開していきたいと考えます。

5つのビジョン
 また今後の市政運営にあたっては,第2次総合計画に沿った,5つの柱に基づいて取組を推進し,更なる高みをめざして参ります。

 1つめは,「ひとづくり」です。
 まちづくりの主役は「ひと」です。次世代を担う子どもたちの学びの可能性を引き出すため,併設型中高一貫教育校の誘致や外国語教育などを行うとともに,考える力と生きる力,体力を育む「教育のまち三次」を実現していきます。
 また,活力あるまちづくりには女性の力は欠かせません。仕事と家庭が両立できるまちづくりを進め,女性の多様な選択,チャレンジを支援し,女性が元気なまちを創っていきます。そのためには,子育て基盤の充実や企業・事業者の仕事と家庭の両立支援の取組など,女性が活躍できる環境づくりに取り組みます。
 文化面では,昨年落成した三次市民ホール「きりり」を拠点とし,市民の皆様とともに新たな三次文化の創造と発信を行っていきます。また,平成27年4月10日付けで,広島県無形民俗文化財「民俗技術」の第1号に指定された「三次の鵜飼」や神楽,祭りなどの伝統文化を受け継ぐとともに,4つの美術館や歴史民俗資料館等を活用して文化の振興に努めます。
 スポーツの面では,スポーツを通して子どもの夢を応援するため,本市の多様なスポーツ施設を生かし,2020年東京オリンピック・パラリンピック事前合宿の誘致に取り組みます。また,各種大会や合宿の誘致を積極的に進めるとともに,合宿誘致に向けた環境づくりに取り組み,交流人口の拡大を図ります。そして,みよし運動公園の整備を進める中で,様々な種類のスポーツが楽しめる場の整備も検討するなど,既存の施設を整備・拡充し「スポーツのまち三次」を実現していきます。

 2つめは,「くらしづくり」です。
 本格的な高齢社会を迎え,本市で暮らす高齢者の皆さまに“できるだけ長く,元気でいていただく”ように,第2次三次市健康増進計画に基づいて,健康寿命を延ばす取組を進めます。
 同時に,市立三次中央病院の医療機器・施設整備の拡充を図り,身近な病院での高度医療の受診機会を提供するとともに,三次市休日夜間急患センターや三次地区医師会,市内の医療機関との連携を強化し,役割分担を行うことにより,安心の医療を実現します。
 また介護が必要になっても,安心して暮らせるよう,敬意をはらった認知症対策や地域における総合的なケア体制や生活支援体制を充実していきます。障害者が地域で安心して暮らせる社会の実現をめざし,障害者福祉の充実と就労支援を行います。
 さらに持続可能な地域公共交通の確保,防災・安全対策などの取組を通じて,誰もがいきいきと暮らせ,安全で,温かみと安心感のあるまちづくりを進めます。

 3つめは,「仕事づくり」です。
 農林畜産業,商工業など生活の基盤となる産業の振興に取り組み,誰もが働きやすいまちづくりを進めます。なかでも中国やまなみ街道の全線開通により,高速道路2本がクロスする本市の拠点性の向上を最大限活かして,戦略的な観光振興を展開し,賑わいを創出していきます。そして,商工業については,地元企業への支援や地場産業の振興,起業支援などにより,元気のあるまちづくりを進めます。
 加えて,基幹産業である農業を強い農業にするため,JA三次と連携して,本市の農業の目標,基本的な方向等を明らかにし,今後の具体的な農業振興施策を示す,三次市農業振興プランの策定を行うとともに,「トレッタみよし」を起爆剤にした三次ブランドの確立や担い手の育成,就労の支援を行うなど,若い世代が定着し,新たな可能性を創造する定住のまちづくりを進めます。
 また,企業誘致活動においては,広島県と連携を図りながら,営業活動の強化や労働力の確保など,戦略的な誘致活動を行うとともに,企業との信頼関係を高め,本市において企業活動を継続していただくことにも努めてまいります。

 4つめは,「環境づくり」です。
 豊かな自然は,ふるさと三次の良好な環境を象徴し,市民にうるおいを与えます。この貴重な自然を保全,活用しながら,後代に引き継ぐため,自然と共生する資源循環型のまちづくりを進めます。
 また,都市基盤や生活環境の整備による賑わいの創出,桜やもみじの植樹による「花の里づくり」など美しい景観づくりなどの取組を通じて,安心し,快適に暮らせるまち,三次に住みたくなるまちづくりを進めます。
 特に,人口減少や高齢化が顕著な周辺部の集落の生活機能の維持は重要課題です。地域の皆様とともに集落の実情に応じて持続可能な地域の拠点づくりを展開していきます。

 5つめは,「しくみづくり」です。
 まちづくりは市役所だけで出来るものではなく,地域に住み,地域のことを一番知っておられる市民の皆様の力が不可欠です。まちづくりの主役は市民の皆様であるということが私の信念です。
 現在,様々な分野で地域を支えておられる皆様がおられます。皆様のご尽力には心から感謝しております。さらに地域の皆様の活動をしっかり応援するため,多様な主体と市,それぞれがつながり,協働してまちづくりに取り組むための「参加」と「行動」のしくみづくりを進めます。更に,広域的な連携強化により,近隣市町との一体的な発展を図るとともに,機能分担により本市の拠点性を高めていきます。
 また,国や県との関係においては,積極的な人事交流や意見交換等により,さらに充実した連携関係を創り出していきます。

(行財政改革)
 以上申し上げたような取組については,真に必要な施策を重点化し,健全な財政運営を行うことが重要です。
 行財政改革は,単なるコストダウンや事業縮小ではありません。3月に策定した第3次三次市行財政改革大綱に基づき,未来の三次市民に夢の持てる活力ある地域を引き継ぐため,市民に身近な信頼される行政を実現し,限られた資源を本当に必要なことに有効に使い,市民とともに積極的に行動していくまちづくりを進めます。
 特に市役所改革については,市民の目線で徹底した情報公開を行うとともに,不断の努力により行政の透明性,信頼性の向上を図っていきます。

3 終りに
 平成23年の市長就任以来,市民の皆様との対話は230回を超えました。市民の皆様からご期待や問題提起,お叱りなど本当に貴重なご意見を頂きました。2期目におきましても,市民の皆様の声に謙虚に耳を傾け,市政の運営に反映して参ります。
 今,新たなスタートラインに立ち,市民の皆様の期待の大きさに応えるためにも,「三次をもっと良うせにゃぁいけん」という初心を忘れることなく,将来をしっかりと見据えて,「しあわせを実感しながら,住み続けたいまち~中山間地の未来を拓く拠点都市・三次~」の実現をめざし,既成概念に縛られない自由な発想とスピード感を持って,この4年間,愚直にそして誠心誠意,新たな三次の礎づくりに全力を挙げて取り組むことをお誓い申し上げます。

 議員各位や市民の皆様,「住みたい,住み続けたい三次」を次世代へ引き継ぐため,ともに努力していこうではありませんか。  

 今後とも,議員各位をはじめ市民の皆さまの格別のご協力とご支援をお願い申し上げ,私の所信といたします。

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